全国各地で大きいものから、宇井清太の個人の蘭展まで、
シーズンになると蘭展が多数開催される。
ほとんどの蘭展では、ラン向上のと、意欲高揚と、蘭展を盛り上げるために、
多くの賞が設定されている。
このことは、世界中の蘭展でも同じことである。
日本では、東京ドームで開催される蘭展は、賞を重視したコンテスト蘭展である。
このような賞は、開催期間における賞で有る。
つまり、この時期に開花しないランでは・・・なんともならないということが起こる。
そういうことで、自生地では絶対に蘭展の時期に咲かないランを、
工夫して咲かせて出品することになる。

育種の精華の賞
栽植賞・・・の二つになるが、原種愛好家が手にできる賞は栽植賞である。

そういうことで、蘭展での賞というのは、飽くまでも出品の中での相対評価の賞である。
他に良いものがない場合は・・あまり大したものでもないもが賞を手にできる。
そういうことだって出てくる。
そういうことで、世界レベルとの比較がアレコレ講評されることになる。
アメリカのラン界から20年、30年遅れの日本のラン界が、
ようやく、世界レベルになってきたことは嬉しい限りである。
ラン菌削除の栽培技術は、世界中どこも同じだから、
栽培技術というのは、時間が経てば・・・同じレベルになれる!
適地適産が・・・大きくもの言う。
例えば、アンデス高地のランを、平地で作れば、どんなに頑張っても、
どうにもならない事態になる。
賞獲得は・・・最後は自然の法則の適地適産が支配する。
冬の暖房は何とかなるが・・・・夏の猛暑はなんともならない。
山上げ・・・・・???
そこまでして・・・・賞を狙うのは・・・・なんだか解からなくなる。
日本には、夏も冬も・・・ランに適地というところはほとんどない。
夏涼しくて良いところは冬の低温が厳しい!
冬温かいところは夏の猛暑が厳しい。
アメリカは大きな国だから、蘭の適地を探して・・・・そこに人間が移住した!
ランを移動させる山上げではなくて・・・人間が移動した。
植物は移動できないが・・・人間は移動できる!
そういうことでエル ドラード。
カリフォルニア州の各地に多数の蘭園が1950年代に誕生した。
ここでの蘭展を東京ドームの蘭展は模倣。
期間限定のショウビジネスである。

これとは別に・・・・
絶対評価で最高のランをきめるのが、
Cymbidium オブ ザ イヤーのような賞が設定された。
文字通り、その年の咲いた新花の中から最高の花に与えられる賞である。
車では・・・カーオブ ザ イヤーである。
車には・・・テクノロジー オブ ザ イヤーがある。
これが、最高の賞である。

日本のラン界には、この二つの賞はない。
栽培賞では世界レベルにようやくなったけれども・・・・・
この二つがない限り、世界を越えることは出来ない!
○○オブ ザ イヤー賞は育種の精華。
日本には、アメリカラン界ほど育種家がいない。
育種家の層が薄いから、こういう賞を設けたとしても、出来ないのである。
年間に生まれる新花の数が・・・貧しいからである。
毎年・・・というわけには・・・・新花の数が少なくて出来
ない。

蘭のプロ組織というJOGAのメンバーの数も、バブル崩壊後の20年に及ぶ
デフレ経済の中で、消費の低迷は経営を直撃し、
危機的、壊滅的状況になり激減している。
こういう状況化で、年数がかかり、大きなコストとリスクを伴う育種。
今後、育種を大きなスケールで行なえる蘭園は・・・何所か???
どれくらい日本にあるのかということである。
新花を作れないラン界などというのは・・・ほとんど意味がない。
ホームセンターにゆく消費者は、ランでなくとも家を別な花で飾ればよいのである。
ラン展も同じ。
創作活動、育種のない・・・新技術が展示されないラン展など・・・
何の魅力もないことになる。
原種の展示というのは、ナンボのもの・・・・
そういうことになる。栽培コンテストで終るものだから・・・・。
デスプレ・・・で格好つける???
これで、どうにか会場を作れるが、よーく考えてみると・・・・
ラン進歩ということからみれば・・・何の意味もない・・・デザインのこと。
宇井清太のラン展も・・・ここで苦慮してしまう。
この前を・・・ぞろぞろ客が歩くだけ!

菊人形展のような・・・・物語りを・・・蘭では作れない!

そういうことで

 蘭展に蘭の植え方コンテスト部門があれば。
  SUGOI-neなら連戦連勝であろう。
 蘭展に名花コレクション部門があれば
  宇井清太熨のCymbidiumオリジナルコレクションは最高賞かも知れない。
  12000品種、これまで売っていない!
 蘭展に発明技術開発部門があれば
  SUGOI-neは・・・殿堂入りだろう。
宇井清太は自負している。
 


そういうことで、・・・・オブ ザ イヤーという賞が日本に出来ないと、
世界レベルとはいえない。

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 日本の蘭界に
         カーオブ ザ イヤーがない  
  

          イギリス、アメリカの蘭界には有る。
          
蘭展の賞は出品の中での賞である。